“学宝その②” 大山康晴書 「生来無一物」の書

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校長室に掲げられた倉敷市出身の最強将棋棋士、大山康晴十五世名人(やすはる、1923- 1992)の書である。「しょうらいむいちぶつ」と読む。だが、辞書に「生来無一物」はない。ゆかりの倉敷市に“生来無一物”という地酒があるが、製造元に確認すると仏教由来の言葉ということで大山名人とは関係なかった。禅宗の「本来無一物」(ほんらい‐むいちもつ)からの由来だと推察する。大辞泉によると、事物はすべて本来が空(くう)であるから、執着すべきものは何一つないという意味らしい。「生来無一物」とは人間生まれながら「空」という意であろう

※“学宝その①”は渋沢栄一の書 「好学近乎知(学を好むは知に近し)」の額                                      



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